ブランク19年の主婦の復職話
私事だが、先日子どもが大学に入学したことを期に復職した。まともに働くのは実に19年ぶりである。ずっと専業主婦として家事と育児に専念してきた。子どもの帰宅時間やお弁当、部活や習い事の応援などで時間がとれない状態で、忙しない主婦生活を送ってきた。だが、子どもの手が離れた今、このまま専業主婦として過ごすにはあまりにも時間を無駄にしてしまうと強く感じるようになった。大学はお金がかかるし、少しでも家計の足しになるような行動をしておいて損はない。そんな思いから復職を心に決め、求人雑誌や広告と睨めっこをする日々が始まった。
職探しをする上で重要視したのが、経験の有無だ。なんといってもブランクは19年。雇ってくれる職場があるかも不安で、雇ってもらったとしても、自分にやっていけるかで不安だった。まさに足踏み状態の職探しだった。最初は、以前に経験のある事務職にも応募してみたものの、やはり競争率が高く幾度となく落とされてしまった。そんな中、事務職以外で気になったのが介護士の仕事だった。今まで自分とは無縁の世界だと思い、情報誌で何面にも渡って募集されている求人をパラパラと素通りしていた。しかし急に「何でこんなに介護職は求人が多いのだろう?」と疑問に思い、とりあえず1つ1つじっくり読み込んでみた。ほとんどの施設で未経験者を受け入れており、時間にも融通が利く場所が多いため興味を持った。それからは自分で介護の仕事や資格について調べて、介護職員初任者研修の資格を勉強して資格を取得した。その後、気になる介護施設にスムーズに採用されて、今に至っている。介護業界は人材不足が深刻化しており、国も介護士の人材を育成する支援を行っている。そのため、私のように長いブランクから復職したい人はおすすめの業界だといえる。